2022/10/19 植樹&看板立てへGO!
4年生の総合的な学習の時間では、ヒメギフチョウの保護をテーマに学習を進めています。本日、久しぶりに4年生が、ヒメギフチョウが生息するモロコシ山麓へ向かいました。絶好の日和の下、自然観察会並びにドングリの苗を植え付け、看板の設置といった環境整備活動をおこないました。講師として「赤城姫を愛する集まり」の方々をお招きしました。
植樹活動は、ヒメギフチョウがなぜその数を減らすことになったのか、現地の植生等から学び、ヒメギフチョウが生息しやすいよう、植林されていた針葉樹に代わり落葉広葉樹のミズナラの苗を植樹するものです。子どもたちがドングリから育てた苗を現地に運び、モロコシ山に心を込めて植え付けをおこないました。
看板設置活動では、子どもたちが自作した環境保護を訴える看板を現地に設置しています。本年度の看板は、「ヒメギフチョウをとらないで」「ウスバイシンは大切な葉っぱ」「スミレはヒメギフチョウの大切な花」「ヒメギフチョウを守ろう」といったキャッチフレーズが記してありました。デザインから彩色、ニス塗りまで時間がかかっています。
たとえ晴れていても、長時間の活動では体が冷えてきます。事前に土を軟らかくしたした場所にマーカーを置いておきました。そのマーカーを見つけて、二人組で手早く看板を立てます。慣れないハンマーをコンコンと杭に打ち付ける音が響き渡ります。
今年は、ドングリの採集を行うことができました。子どもたちはたくさんドングリを拾い、ご機嫌でした。「このドングリを学校で育て、また持ってくるぞ」「帰ったらプランターに植えるよ」と意欲満々でした。
2022/05/25 第2回学習会
先日のヒメギフチョウ観察会の興奮が冷めやらない中、4年生が第2回学習会を行いました。講師は、おなじみの須田さんと長谷川さんです。すなわち「赤城姫を愛する集まり」の皆様です。
前回は、ヒメギフチョウの名前の由来、その分布状況、最近の産卵数の変化等について説明していただきました。難しい内容にもかかわらず、うなずきながら話を聞く子が多かったです。黄金週間明けには、モロコシ山にて実際の卵やウスバサイシンを観察しました。
この日は、今後の追究テーマを設定するために、学習のまとめを行いました。子どもたちからは、「冬はどんな姿で過ごすですか」「なぜ、雑木林が減ったのですか」「ウスバサイシンは、学校でも育てられますか」など、講師の皆様へ次々に質問を浴びせていました。多くの子がその回答を、しっかりとメモしています。
子どもたちは、学習会や観察会で得たキーワードをイメージマップに表すことでまとめを行いました。長期間の追究に耐えうるテーマの設定が望まれます。
2022/05/25 自然観察会へGO!
黄金週間明け、4年生がヒメギフチョウの観察会へ出かけました。前日まで心配された天気は、なんとかもってくれました。この日は、雨上がり、霧の中でのスタートです。でも、子どもたちの脚は軽やかです。
キャンプ場には、赤城姫を愛する会の講師の皆さまが待っていました。
講師の皆様には、歩きながらヒメギフチョウやモロコシ山の動植物について、丁寧な解説をしていただきました。例えば、カラマツ林と雑木林の違い、リスやネズミが食べたクルミのかけらなどを学びました。日頃から昆虫や魚・両生類等に興味関心が旺盛な子どもたちは、目が生き生きとしています。粘り強くウスバサイシンの葉の裏を確認する子どもたちの姿が、あちこちで散見されます。そのうち、「みつけました」という声が聞こえてきました。
この日、3カ所でヒメギフチョウの卵を確認できました。そのうちの2カ所は、子どもたちが発見しました。講師の皆様のご協力のおかげで、充実したモロコシ山での自然観察ができました。
2022/05/25 ヒメギフチョウの学習始まる
ヒメギフチョウは準絶滅危惧種であり、群馬県では赤城山にしか生息しません。そんなヒメギフチョウについて、本校では4年生が総合的な学習の時間で扱っています。年間を通して知識を得る時間や観察する時間、保護活動を行う時間が割り当てられています。
本日は、赤城姫を愛する会の松村さん・おなじみの須田昭司さんを講師に、ヒメギフチョウについての学習会が行われました。昆虫好きな子が多い4年生にとっては、待ってましたといった感じです。話を聞きながら、メモをA4びっしりととった女子も複数いました。
最初に、須田さんからヒメギフチョウの名前の由来、その分布状況について説明していただきました。さらに赤城山のヒメギフチョウの特徴では、他の場所のヒメギフチョウより大きくて赤い部分が多いと教えていただきました。なるほど、写真で見るととってもきれいです。ヒメギフチョウの標本が提示されたときには、教室中で「うぉ~!」歓声があがりました。次に、長谷川さんから、卵から幼虫・さなぎ・成虫までのヒメギフチョウの一生について教えていただきました。それによれば、1頭のメスから100個前後の卵を産んでいのですが、ここ最近は年間1,000個程度しか卵が見つかまりませんでした。経年変化のグラフからも、ヒメギフチョウが減少していることが分かりました。原因として炭焼きが行われなくなり、山が荒れ放題になったことがあげられます。さらに、幼虫のえさであるウスバサイシンの葉に日光が当たりすぎて固くなっています。これでは、えさも少なくなりますね。
羽化したときの動画も視聴しました。動くヒメギフチョウに、子どもたちは興味津々といった感じがうかがわれました。
最後に、お二人のチョウの秘蔵コレクションを見せていただきました。須田さんの保護される前のヒメギフチョウ、松村さんのカラフルな世界のチョウ、ともに圧巻でした。
これから、子どもたちがヒメギフチョウを増やすための作戦を実行していきます。黄金週間明けには、幼虫観察会に出かけます。
2022/05/25 ヒメギフチョウに会いに
「赤城姫を愛する集まり」によるヒメギフチョウ観察会に教職員が参加してきました。狩野前校長先生、増田前教頭先生、須田美紀先生も参加していました。本日は、たっぷりな日差しと20℃を越す暖かさとなり、ヒメギフチョウの観察には絶好のタイミングでした。
「赤城姫」とは、ヒメギフチョウのことです。4年生の総合的な学習の時間では、ヒメギフチョウを通して、環境学習を行っています。ヒメギフチョウは、関東地方ではただ一ヶ所、群馬県の赤城山に生息しています。ここ最近、ウスバイシンの裏側にある卵が激減しているということです。
さて、観察隊は午前9時に赤城キャンプ場を出発し、モロコシ山の山頂を目指します。ガイドは、「赤城姫を愛する集まり」の皆様です。
登り始めると、所々に子どもたちが作成した看板が見えてきました。中には朽ちている看板もあり、時の流れが感じられました。津久田小では、4年生が作成した看板を立てるとともに、朽ちた看板を回収しています。
道すがら、オオヤマザクラ、カタクリ、ヒナスミレ、ニオイタチツボスミレ、ヒトリシズカ、コブシなどが見られました。もちろん、ヒメギフチョウが大好物のウスバサイシンも散在していました。でも、葉の裏側に卵は発見できませんでした。カラ松林からミズナラのはやし、そして山頂に近づくと雑木林になっていきます。遠くに目をやると、雪をまぶした谷川連峰や武尊山が屹立していました。
山頂に近い尾根で休憩をとっていると、ヒメギフチョウが華麗に舞っています。気温も上がり、ヒメギフチョウにとってもよい環境だったのでしょう。ガイドさんかはら、「こんなに舞っていることはめったにありません」という話が聞かれました。はじめて登った教職員には、とてもラッキーな日になりました。
山頂では、先日4年生の学習会においでいただいた松村さんによる説明がありました。昨年のように、尾根伝いにヒメギフチョウが舞っていて、シャッターチャンスが訪れました。時には、オス・メスのペアで求愛し合っているようでした。
帰りは、今月4年生が歩くコースを逆にたどりました。途中に何カ所か、昔の炭焼きの跡がありました。