5年生、田植えに挑む! 250531
田園が広がる地域に住んでいる割に、子どもたちは自然とふれ合っていません。ゆえに、5年生の田植えは外せません。総合的な学習の時間から、米について学ぶ「田んぼからの贈り物」が消えて宙ぶらりんになった田植え。社会科で残すことにしました。本日は、学校近くの水田の一角で田植えを体験しました。講師は、角田さんです。多くの子どもたちにとって、田植えは初めての経験です。
まず、角田さんの合図で一斉にヌルヌルの田んぼに入りました。子どもたちの感触は、「ああ気持ちがいい」「足がなかなか動かない」「深く足が入っちゃうよ」などです。ここで、苗の持ち方や植え方、歩き方などの指導を受けました。それぞれ苗を手に取り、一列になって息を合わせて田植えをしました。あらかじめ張ったロープを目印に、苗を3~4本植えていきます。早速、足を取られて泥まみれになった子もいました。
一列植えるとひもを少し動かします。角田さんの奥さんにも、励ましやご指導をいただきました。子どもたちは、泥に足を取られながらも渾身の力をふりしぼって植えきりました。子どもたちが動いた後を見ると、まっすぐに張った紐にそって苗が植わっていました。たとえ転倒しても、そこは熱意で作業を止めません。毎年、名誉の転倒があるのもご愛敬です。
泥まみれなった足はや靴下は、用水路で洗いました。「お母さんに負担かけないようにね」と担任に励まされました。帰りに、角田さんから茎が太く育ちのよい苗をいただいて帰りました。これれは、バケツ稲で使わせていただきます。
学校に帰ってくると、休む間もなくバケツ稲の準備です。バケツ稲とは、「バケツで育てる稲」のことです。バケツと土を用意すれば庭やベランダなど場所を選ばず、手軽に稲作を体験することができます。今年は、学級で1つ。あとは希望者のみという扱いになりました。
これから子どもたちは、稲の成長、そして収穫の喜びを体験していくことになります。ただし、お口に入るのは一口かもしれません。
なるほど!税金 250530
6年生の社会科で租税教室が行われました。講師は、高崎法人会の3名です。ジュラルミン製の大きなトランクを持参してきました。「大きなトランクだね」「中には、何が入っているんだろう」と子どもたち。
税に関する学習は、現行の教育課程で1学期に学習します。また、理解しにくい概念であるにもかかわらず、教科書での記述はごくわずかです。でも、ご安心を!今回の学習は、楽しいクイズと楽しいアニメの構成になっていました。
冒頭、「世の中には、どんな税金がありますか?」という問いが…。最初に子どもたちが挙げたのは、消費税です。その後、酒税、相続税が挙がりました。考えてみると、「消防車が出動するとお金がかかるか?」「宝くじの当選金には、税金がかかるか?」「あなた(義務教育)には、1年間でどれくらい税金がかかっているか?」「学校プールを作るのに、どれくらい税金がかかるか?」「拾った1億円がもらえる場合、どれくらい税金がかかるか?」…、知りたいことがたくさんあります。
続いて、子どもたちがよく知っている建物は、「税金で建てたか、個人・法人で建てか」考えました。先日、実物を目にしたスカイツリーや国会議事堂も含まれていました。黒板の前で写真を貼る子どもたちは、「お寺は税金?」「スカイツリーはどうかな?」といった声が聞かれました。
さらに、お馴染みの税に関するDVD「マリンとヤマト 不思議な日曜日」を視聴しました。公園で不思議な妖精を助けた小学生の姉弟、マリンとヤマト。そのお礼として、税金の無い世界にしてもらいますが…。そこでは、大幅に公共サービスが低下していました。二人は思わず「元の世界に戻して!」と……。この動画は、「健康で豊かな生活をおくりたい」という、私たちみんなの願いをかなえるために、毎日の暮らしの中で税がどのようなところで使われているのかを学習できる内容となっていました。※YouTubeでも、視聴可能です。子どもたちからは、「聴き覚えのある声優さんがいたよ」「ドラゴンボールだよ」という声が聞かれました。これを受けて、税金は「①みんなのために役立つ」、「②社会の助け合い」とまとめていただきました。子どもたちからは、「税金は何種類ありますか」という質問が出ました。
問題のトランクがどれくらいの重さか、実際に持ってみることにしました。子どもたちは、興味津々。教室前は、くろやまのひとだかり状態となりました。「ムムム、重い」と、持った子は、あまりの重さに腰を曲げてしまいました。中にはなんと、1億円(※レプリカ)。「本物かな」「いや、ちがう」と子どもたち。
講師の巧みな話術と興味深いクイズや映像であっという間の45分でした。
気付き・考え・行動するパワー=花と笑顔と元気いっぱいの津久田小 250529
おととしまで、青少年赤十字(以下JRC)実践推進校に指定されていた津久田小。指定を外れても引き続き、教育活動にJRCのスパイスをふりかけながら推進していきます。この日は、体育館でJRCの加盟式が行われました。壁面には、大きくJRC登録式の画面が投影されていました。
最初に、児童会がJRC活動にかける意気込みを述べました。続いて、代表委員全員でJRCの意味や校内における活動について説明しました。プレゼン資料は、代表委員自らプレゼンテーションを作成しました。活動領域である、防災・健康安全・国際理解・ボランティア活動についての説明、態度目標である「気付き・考え・実行する」について解説しました。なかなか難しいので、「廊下を走る人をなくしていく」活動を例に、「気付き」「考え」「行動する」を説明しました。
続いて、6年生が1年生代表へバッジを贈呈しました。バッジを胸につけてもらった1年生は、神妙な顔つきをしていました。
クライマックスでは、「ちかいのことば」がスクリーンに大きく投影されました。代表委員に続いて全校で「ちかいの言葉」を唱えます。このJRCの「ちかい」は 戦後から一貫して使われてきたものです。登録式を通して、あらためて自覚や決意を新たにするねらいがあります。
最後に、校長がアンリ=デュナンの例を引き、「心の中で思っただけでなく、実際に行動することが大切」という話をしました。津久田小のキャッチフレーズ「花と笑顔と元気いっぱいの津久田小」とJRCの態度目標「気付き・考え・行動する」が極めて親和性が高く、すべての活動がキャッチフレーズ「花とえがおと元気いっぱいの津久田小」に帰着します。「気付き」では、なんとメジャーが登場しました。これは、子どもたちが周囲の出来事に気付くためのアンテナです。グーッと伸ばすと感度が上がります。分かりやすい比喩でした。
今年は、代表委員を中心にどんな実践が見られるのか、楽しみです。
3年生、津久田の文化財を巡る 250528
3年生の社会「学校のまわり」で、日ごろ住む赤城町津久田地区はどんな様子なのか調べました。今回は、特に身のまわりの誇るべき文化財を巡って歩きました。元津久田小校長の須田昭司先生、狩野達雄先生、池田信明先生の豪華な講師の皆様に、文化財に関係する皆様に現地で説明していただきました。
コースをご紹介します。※かつて3年生が作ったかるたを併記します。
①津久田小学校→②角田柳作先生生家(「柳作先生 英語の辞書を 食べちゃった」)→③見間入沢水害碑(「歴史を彫った 見間入沢水害碑」「忘れない 災害あった 津久田地区」)→④桜森(「桜の森 めずらしいものいっぱいだ」「舞台下 船底になってて びっくりだ」「江戸時代 人形披露が 楽しみだ」「彼岸桜 300年も生きている」「珍しい 日本で最初の 金明竹」)→⑤養蚕碑(「養蚕碑 お蚕飼って 金儲け」「忘れない 災害あった 津久田地区」)→⑥津久田城跡(「狼煙あげ 沼田城と 戦争だ」)→⑦角田無幻石碑(「無幻さん 習字を教えた 天皇に」「常夜灯 昔通りに 灯がともる」)→⑧津久田小学校です。絶好のウォーキング日和のなか、子どもたちは8時30分に学校をスタートしました。それぞれの場所では、とても貴重なお話しが聞けました。まさに、尻尾までギッシリあんこが入った鯛焼きのような充実度です。
子どもたちの感想をいくつか挙げます。
「ぼくは、津久田人形をはじめて見て、とてもすごいなぁと思いました。」「はじめて知ったことが多かったです。メタセコイヤという名前の木も分からなくて、福増寺の鐘にもそんな物語があるなんてと思いました。津久田小のまわりにいろいろなものがいっぱいあってすごいなと思いました。」「私は、角田柳作先生と角田無幻先生のことをよく知りました。柳作先生の家が火事になって作り直したなんて、無幻先生は習字がうまいなんて知りませんでした。」「私も人形劇をやってみたいなと思いました。12月の津久田人形の学習が楽しみです。」
これから、この貴重な体験やデータをもとに、学習を深めていきます。
まちたんけんへGO! 250527
2年生が生活科で「まちたんけん」を行いました。これは、自分が住むまちを友達と協力して調べたり、探検したりする中で、自分たちが住むまちや自然やそこで暮らす人々とかかわり、地域を知る学習です。
この日は、まず、JA赤城たちばなしきしま支所へお邪魔しました。入り口には、交通安全のたすきをかけたアンパンマンもお出迎えです。購買コーナーでは、いろいろな種類の商品が箱に入っていました。質問タイムでは、「なぜ『JA』という名前なのですか。」「ここのJAは何年前からあるのですか」「野菜は何種類ありますか」「どうして、たくさんの機械があるのですか」「野菜は、どこから運ばれてきますか」「人気の野菜は何ですか」などたくさん出てきました。これらを職員の皆様が丁寧に答えて下さいました。残念ながら荒天のため、屋外の見学はできませんでした。2階の窓から見ると、肥料などがたくさん積んである倉庫が見えました。出荷されたタマネギなど農産物の箱もたくさんあるそうです。精米コーナーやガソリン・灯油のスタンドなども見えました。
駐在所では、警察の仕事や警察官の持っている道具などのお話を聞きました。駐在さんが持っている道具には、いろいろな物がありました。刃物で襲われても怪我をしないように、防刃用のベストを着ているそうです。自慢パトカーも、間近で見せていただきました。
質問タイムでは、「交番では、ふだんどんな仕事をしているのですか?」「落とし物は、落とし主があらわれなかったらどうなるのですか?」 「見回りをする時間は、何時から何時までですか?」「パトカーは、何台あるのですか?」 「おまわりさんは何人いますか?」「おまわりさんは、どんな物を持っていますか?」 などたくさん出てきました。 これらを職員の皆様が丁寧に答えて下さいました。
まちたんけんは始まったばかり。 これからも続きます。
ステップアップ!ヒメギフ学習会 250526
先日のヒメギフチョウ観察会の興奮が冷めやらない中、第2回学習会を行いました。しかも今回は、5・6年生も参加して行われることになりました。講師は、おなじみの須田さんと長谷川さんです。すなわち「赤城姫を愛する集まり」の皆様です。
前回は、ヒメギフチョウの名前の由来、その分布状況、最近の産卵数の変化等について説明していただきました。難しい内容にもかかわらず、うなずきながら話を聞く子が多かったです。黄金週間明けには、モロコシ山にて実際の卵やウスバサイシンを観察しました。残念ながら、ヒメギフチョウの姿は見られませんでした。
この日は、今後の追究テーマを設定するために、事前に提出しておいた質問に答えていただきました。子どもたちからは、「モロコシ山に生えている木のちがいや植物について」「ヒメギフチョウが好む花の種類は?(スミレ・サクラ以外で)」「ヒメギフチョウは、なぜモロコシ山を選んだのか?」「なぜ、雑木林が減ったのか?」「ヒメギフチョウは、一日にどれくらい移動するか?」「幼虫・さなぎ・成虫でいる期間は、どれくらいか?」「雨や雪の日は、どのように過ごしているのか?」「ヒメギフチョウを脅かす動物は、シカ以外に何がいるか?」など、講師の皆様へ次々に質問を浴びせていました。多くの子がその回答を、しっかりとメモしています。ステー上には、子どもたちが知悉するウスバサイシンが鎮座していました。
危機を乗り越えるために、①人工飼育など緊急対策の実施、シカ対策の柵の増設、ウスバサイシンの栽培、④マクロな地球の環境問題への地道な取り組み等が挙げられていました。
最後に、オマケとして、津久田小でもお馴染みのアサギマダラを紹介していただきました。赤城自然園から、なんと3,000キロ以上旅をしたという記録が認められたということです。「ウスバサイシンにマーキングしてもおもろいね」などとヒントをいただきました。
6年生も、秋から始まる「津久田再発見」へ向けて、「ウスバサイシンは、学校でも育てられますか?」など、熱心に質問していました。
めぐるぞ!赤城町 250524
3年生の社会科では、津久田地区について学習をしています。現地へ出かけることも多くなります。今回、元津久田小校長の須田昭司先生を講師に、文化財に関係する皆様に現地で説明していただきました。
コースは、津久田小学校→棚下地区・不動の滝→南雲地区→滝沢遺跡→福増寺→津久田小学校です。
子どもたちは、8時50分に支援バスで学校をスタートしました。それぞれの場所では、とても貴重なお話しが聞けました。
東日本大震災で景勝地に崩れ落ちた推定200トンの巨大な岩。その後、巨岩に彫られた不動明王像には、鎮魂の思いが込められています。「すごい大きな岩だね」「怖そうな顔だね」と子どもたち。さらに、今は廃校となった棚下小・南雲小をはじめて見た子も多かったようです。「三つの学校が一緒になったんだね」「山道で景色が見えないね」といった声が聞かれました。
滝沢遺跡は、遠くに榛名山をのぞむ広々した草原の上に広がっていました。数多くの土器・石器のほか土偶・動物形土製品・土製耳飾などが出土したことを聞きました。その多くは赤城歴史資料館に保管されているそうなので、ぜひ行ってみて下さい。
福増寺の境内は綺麗に整備され、山門の羅漢津松、子育て地蔵尊、亀甲の石畳路、三体の金剛仏、まんまる月のお庭、非思量庭、雲心水性庭など近代的な庭園が点在しています。子どもたちは、枯山水の庭園の前に座って説明を受けました。「座っていると、落ち着くね」「こんなところがあるなんて、知らなかったよ」実際に、砂に模様をかいていただきました。まさに、大人がじっくり楽しめるお寺でした。
自宅に近い場所に、素晴らしい場所があることを知った子も多かったと思います。
夏到来!プール清掃 250523
修学旅行から帰ってくるのを待って、5・6年生によるプール清掃が行われました。日頃の心がけがよかったのか、暑くも寒くもない、まさにプール清掃日和となりました。
効率よく清掃を行うには、事前に水を抜いておくことです。水が少なくなってくると、年季が入ったプールの壁や底が汚れていることが分かりました。壁面には腐った葉がはり付き、底にはヘドロがたまっていました。ヘドロから思わず鼻が曲がるような刺激臭が漂っています。
ここ一番、気合いが入る子どもたち。転倒に気をつけながらプールの底へ降りていきます。最初に、壁の汚れをブラシで粘り強くこすります。次に、ホースで水を入れながら、底のヘドロをデッキブラシで流していきました。水を流す方向にも、気をつかっています。ヘドロや葉は中央の排水溝めがけて、集めていきます。しばらくすると、底には明るいブルーの部分が多くなりました。最後に、プールの授業をのぞかれないよう、フェンスにシートを貼り付けました。
曇り空の下でも、熱中症の心配もうかがわれます。ここで体育主任の号令とともに、作業のピッチを上げていきました。かつては、3時間かけていた作業が1時間ちょっとで終了しました。
この日とは別に、1年~3年生は足洗い場・トイレや周囲の草むしりなど、4年生は小プールの清掃を行いました。さぁ、待ちに待ったプールの授業は、目の前まで来ました。
想像力爆発!割ピンワールド 250522
3年生の図工では、仕切り台紙を回して場面を変える「割ピンワールド」に取り組んでいます。難しい課題を爆発的な発想で解決していく子どもたちは、どんな作品を完成させたでしょうか。
紙をかさねてわりピンでとめると、少しずつ回すことができます。最初に、2つの世界になるように仕切りを作るタイプと土台台紙の下に円形台紙をつけて回る乗り物を作るタイプのどちらかを選びます。
2つの世界タイプでは、「こちらの場面は…」「反対側の場面は…」と、どんな場面にするか考えながら作ります。ある子は、昼から夜へ、海から山へ、部屋の中から外へ、春から夏へのように場面が変わる作品に挑戦していました。一方、回る乗り物タイプでは、3つのお皿がのる回転寿司、遊園地にありそうなぐるぐるコーヒーカップ、行ってみたくなるような動物園、どう猛な怪獣ランド、動物がのっている観覧車などが出来上がっていきました。中には、そのコンセプトが不明な子がいたのはご愛敬です。
子どもたちの想像力には限界がありません。「ここに滑り台つけたよ」「行ってみたい遊園地だよ」「(口に)手を入れると噛みつきそうだよ」など、自己PRにも余念がないようです。自分の作りたい作品の完成に向かって、何度も試しながら作る姿を見て、子どもたちの成長をひしひし感じました。中には、台紙の外側へどんどん世界を拡張する子も見受けられました。毎時間大きな作品になっていきます。「割ピンワールド」が完成したら、クラスで鑑賞会を行う予定です。
いざ!江戸・鎌倉へ 250521
渋川市内のトップ切って修学旅行に出発しました。今回から、再び鎌倉で江ノ電を利用することになりました。
晴れ女が多い6年生。もちろん抜群の天気でした。14人の子どもたちはバスの中でゆったりと座りました。いつものように、女子を中心に終始朗らかな雰囲気が醸成されていました。都内でサンシャイン60、東京タワー、ベイブリッジと車窓に映り出すと、思わず、「うぉっ~!」「すごい!」といった驚きや感激の声が溢れました。
いよいよ国会議事堂での参議院プログラム。これは、国会を訪れた子どもたちが、委員会・本会議での法案審議をロールプレイ形式で模擬体験し、国会についての理解を深める参加型のプログラムです。今回は、参議院議員に扮して、「子どもの読書活動の推進に関する法案」について審議しました。津久田小では、提案する衆議院議員、法務大臣、賛成する委員に扮し、重要な場面で発言していました。最後は、全員が採決に参加しました。法案成立へ向けてボタンを押しました。国会(衆議院を見学)の中は、TVでおなじみの赤絨毯が敷かれ、本会議が行われる場所を上から見学しました。
続いて、バスで鎌倉へ向かいました。まずは、バスの中で腹ごしらえ。自慢のお弁当に舌鼓を打ちました。最初は定番の大仏を背に記念写真をパチリ!子どもたちには、大仏の上部が目に入りました。「大仏でかいなぁ」「ボツは何かな?」と感激もひとしおでした。
子どもたちは、3班編成で建長寺を目指します。どのグループもやる気満々の様子です。でも、駅では、切符の買うことから苦戦する子も見受けられました。「えっ!電車の乗り方知らないの?」「上越線と違って、ものすごく混んでるね」と驚くことも多々あります。小町通り・八幡宮で名物鳩サブレを買い込んでいました。八幡宮からは登りが続きます。でも、すべてのグループが多少のハプニングを乗り越えて、ほぼ時間通りに最終地点建長寺唐門に集合しました。歴史的建造物をじっくり味わうのは、大人になってからでしょうか?
宿泊は、新横浜プリンスホテルです。入館式での堂々とした態度に、ホテルの方に春の旅行にしてはしっかりしているとほめられました。多くの子どもたちが楽しみにしていた夕食。大人6,000円のディナーバイキングです。期間限定ブッフェ「春の広島フェア」を実施中でした。とろけるようなローストビーフや職人が心を込めて握った寿司、多種多様なデザートなど、豪華なバイキングになりました。教室でも、豪快な食べっぷりで知られる6年生。何度も何度も皿を持って行きました。でも、寿司やローストビーフ、唐揚げ、ショートケーキ、プリン、炭酸と単調なチョイスが目立ちました。9個もプリンを平らげた女子もいたようです。
ユニットバスやふかふかなベッドには、苦戦する子もいたようです。担任に、ドライヤーのコードの片付け方を聞きに行った子もいたようです。
2日目の朝、多くの子どもたちがしっかり目を覚ましました。天気は最上です。多くの子どもたちが熟睡していたようです。朝食バイキングでは、デザートは別腹とばかり、フルーツ、プリン、炭酸飲料を何遍もお代わりする子が目立ちました。一方、オムライス、カレーライス、ステーキなど重ためのメニューをチョイスする子もいました。
この日は、ほぼ八景島シーパラダイスで過ごします。まず、全員で水族館「ふれ合いラグーン」で海の生き物たちとのふれ合いを楽しみました。巨大なセイウチとのパフォーマンスでは、担任がステージに登場。輪投げゲームでは、見事にセイウチの太い首に輪をかけました(セイウチの涙ぐましい努力あり)。子どもたちは、寄ってくるセイウチの身体に触っていました。独特の魚臭に一部の子が鼻をつまんでいました。その後は、シロイルカやバンドウイルカを間近で見たり、東京湾の岩礁や砂地を再現した水槽で生き物たちを観察したりしました。
続いて、アクアミュージアムで7万尾のイワシの大群泳やホッキョクグマなどいろいろな海の生き物を楽しみながら、グループで進んでいきました。巨大な水槽やアーチ状の水槽には度肝を抜かれたようです。魚が好きな子は、もっとじっくり見ていたいようです。
子どもたちは、11:00までにアクアスタジアムに集りました。すでに、前日に使用したカッパを着込んでいる子もいます。水しぶき対策のようです。海の動物たちのパフォーマンスが合体した楽しいショーが見られました。アシカのコミカルなパフォーマンスやカマイルカ・シロイルカ・バンドウイルカたちのダイナミックなジャンプなどを間近で楽しめました。子どもたちからは、大きな歓声があがりました。カッパをかぶってみたものの、被害を受けるほどの水しぶきは襲ってきませんでした。
子どもたちは、残り時間をアトラクションと昼食で消費します。あるグループは、「まず、ランチにする?」「空いているうちに、ジェットコースター!」とふりこの心でした。フードコートをのぞいてみると、ハンバーガーや讃岐うどん、カレー、ラーメンを頬張るグループがいました。ちょっと高めの値段設定で、ミールクーポンを使ってちょうど良いくらいでしょうか。
巨大なタイヤで激流を下るアクアライドⅡが人気です。次々上がる水しぶきと大きな揺れで絶叫が聞かれました。絶叫系が苦手な子もおり、調整するのに苦労したグループもありました。
集合場所の「シー太」くん前には、お土産を両手に持った子どもたちが集まってきました。この日購入した大きなぬいぐるみや帽子を自慢する子もいました。どの子も誰もが満足そうに、お土産自慢と武勇伝に花を咲かせていました。
ゆでいもは君を待つ 250520
5年生の家庭科の授業で「ゆでいも」の調理実習が行われました。先日のほうれん草のおひたしで味を占めた子どもたちは、楽しみにしていました。
今回の学習は、「ゆでる」調理の仕方と包丁の使い方です。包丁とまな板少し緊張ぎみに取りに行く子も見受けられます。実際、包丁の水気を取るのに刃に布巾を付けたり、ガスがなかなかつかない子もいました。
最初に、じゃがいもを洗います。今回は、一人あたり1個割り振られました。次に、じゃがいもの芽をとりました。さすがに日頃から包丁を使っている子は、効率よくきれいにいもを切っていました。ピーラーでひげを剃るように皮をむく姿は、一昔前には考えられません。「ジャガイモの芽には毒があるよ」「へこんでいるところは、取りにくいね」という声が聞かれます。じゃがいもは真っ二つに切られました。
じゃがいもを水からゆでます。水の量は、だいたいじゃがいもがつかるくらいです。沸騰する前に、何度も鍋の蓋を取る子もいます。「気になっちゃって…」しばらくして、いい塩梅になる頃、竹串でさしてゆで加減を確かめました。「ちょっとかたいかな?」「かためが美味しいよ」
いよいよ皮をむいて、試食までもう少し。炭のテーブルには、塩か・醤油・砂糖が鎮座していました。さらに、マヨネーズとバター。グループで好きな調味料を選べます。「バター最高!」「シンプルがいいよ」「砂糖と醤油で甘辛にしよう」とそれぞれ選んでいきます。実食すると、「やっぱりこれだね」「自分で作るとおいしい」「何か味が足りないかな」と満足そうでした。中には、勇ましく食べ始めたものの、食べきれずにギブアップした子もいました。
今回も、調理の工程をグループで確認し合ったり、洗い物を協力したりしながら手際よく実習を行うことができました。
躍動!春季陸上大会 250519
令和7年度 第2回渋川北群馬小学生陸上競技大会に1年生~6年生まで20名の選手が参加しました。
津久田小では、朝行事で出場選手の壮行会を行いました。前に出た選手は、心なしか自信が溢れるように見えました。それは、一人ひとりの抱負の、明確な目標に表れていました。
前日の雨が嘘のような晴天の水沢山の下、渋川市総合公園陸上競技場で実施です。雲霞のような選手の中、ネイビーユニフォームを纏った少数精鋭の選手が見えます。まずは、いつものようにアップを行っていました。
いよいよ競技開始。津久田小の看板を背負った選手がトラック競技にフィールド競技に躍動しました。練習時間が十分にとれない中、自分の記録に果敢に挑戦した選手に拍手を送りたいです。
今回はボール投げがなく、ジャベリックでした。走り幅跳びや走り高跳びと合わせたコンバインドになります。女子小学6年走り高跳び決勝では、優勝して県大会の切符を手にしました。男子小学3年800m決勝と女子小学4年走り幅跳び決勝では、ともに4位で県大会出場です。他校の選手と競い合うことを経験して、一皮むけた選手が多くいることでしょう。6年生は、秋の陸上での健闘を誓っていました。
書写指導始まる! 250518
須田さん、小山さん、荒井さん、永井による書写指導が始まりました。本校の子どもたちの作品は、かなりレベルが高いです。それは、素晴らしい外部講師の皆さんのおかげではないでしょうか。
今年はじめての書写指導。初めて筆を握る3年生は、やや緊張気味でした。子どもたちは、それぞれの場所で粛々と準備をしていました。最初に、基本的な姿勢や用具の持ち方、文字のバランスの取り方などを教えていただきました。この日の課題は、基本的な点画と筆づかいです。特に横画の筆づかいについては、何度も練習しました。講師の先生方には、子どもたちの傍らで細かく指導していただきました。
4年生の課題は、「林」です。子どもたちは、左右の違いとバランスに気をつけながら、丁寧に取り組んでいました。
5年生の課題は、「にょう」を使った「道」に挑戦です。こつこつと作品に取り組む5年生は、穂先の動きと点画のつながりを意識しながら筆を動かしていました。みるみる作品が出来上がり、床いっぱいに半紙が広がっていました。
6年生の課題は、「湖」に挑戦です。縦三分割にしたそれぞれの部分をさらに細長くして接近させました。どの部分を高く書くか、またどの部分を狭く書くかを考え、字形を整えて書くことに心がけました。子どもたちは、穂先の動きと点画のつながりを意識しながら筆を動かしていました。
6年生、炒め物に挑戦! 250517
6年生の家庭科、最初の調理実習は、「炒め物を作ろう!」です。にんじん・キャベツ・ピーマンを使った「三色野菜炒め」に挑戦しました。
野菜炒めからはじめます。子どもたちは次々に野菜を切り始めました。よく火が通るように小さく切っています。子どもたちの手つきを見ると、調理は、グループで協力しながら行います。洗って皮をむき、2mmくらいのせん切りにするニンジンに苦戦するグループも…。厚い部分と薄い部分で差があるグループがありました。ピーマンは二つに切って種を取り、5mmくらいのせん切りにします。キャベツは芯を取り4cm角くらいに切り、さらに1cmくらいのせん切りにしました。フライパンを強火にかけ、十分熱くなったら分量の油を全体に回しました。慣れている子もずいぶんいる反面、おっかなびっくりといった子もいました。油が熱くなったら、野菜を堅い物から入れ,攪拌して火を通します。さらに、キャベツがしんなりしたら塩・こしょうを振り入れて混ぜ、味を整えました。「野菜の中まできちんと加熱してね」「キャベツからじゃないよ」「あっ!器用にフライパンを振ってるよ」「強火で短時間ね」といった声が聞かれました。
子どもたちは、生の野菜と炒めた後の野菜を見たり触ったりして比べ、炒めることで「色が鮮やかになる」「やわらかくなる」「かさが減ってたくさん食べられる」ことに気付きました。
これから回数を重ねるごとに、手際のよさも協力度も上がってきます。ぜひ、休日に家庭で家族のために実践してほしいと思います。
さて、試食。ここのところ給食のおかわりの頻度が増えている6年生。「自分で作ったのはおいしいね」「家でも作ってみるよ」と言いながら、ほとんどの子が完食していました。
SDGsに舵をきれ! 250516
SDGs(エスディージーズ)って聞いたことはあるけれど、何のことだかあまりよく分からないという人が多いのではないでしょうか。津久田小では、コロナ禍以降、5年生の総合的な学習の時間でSDGsをテーマに探究学習を行っています。この日は、学習の入門編として移動環境学習車「エコムーブ号」を招聘しました。「エコムーブ号」は、群馬県が学校で行う環境学習を支援する「動く環境教室」を行う移動環境学習車の名称です。昼休みに、車にたくさんの教材を積んだ「エコムーブ号」が体育館に横着けされていました。
5校時は、「ごみの減らし方とリサイクル」について学びました。私たちの生活は、物を製造する技術が高度に発達し、商品を大量に運搬することができるようになったおかげで、豊かで便利になりました。その一方、いつの間にか使い捨て社会にもなってしまいました。ごみが増え続ければ(県民一人あたり毎日966g)、ごみを処理する費用も増加(県民一人あたり15,525円)し、処分する場所も新たにつくらなければいけませんし、使い捨てばかりでは地球の限られた資源がなくなってしまいます。また、日本は資源がとぼしい国のため、まずごみを出さないことを考え、次に、ごみとして出していたものを再び「資源」としてリサイクルすることが大切になります。
子どもたちは、3人組でいろいろな「ごみカード」を分別しました。「燃やす・埋める」と「リデュース」「リユース」「リサイクル」の3R’sのどこかの枠に入れるのです。「草木ごみは、埋めるのかなぁ?」「プラごみはリサイクル?」「服は?」…。どのチームも頭をひねっています。最後は、チームの代表が黒板にカードを貼ってまとめ上げました。
6校時は、「SDGsとは何か」について学びました。SOGsは地球環境やすべての人々を大事にしながら、地球上のみんなが快適な人間活動ができるように協力してりこうという目標です。全17の目標はそれぞれ別々に取り組むものではなく、バランスを取りながら同時に取り組んでいくものです。そして、一人ひとりが「自分のこと」としてとらえ、毎日の生活の中に自分ができることをできるだけ取り入れて考とすることが大切です。
子どもたちは、17それぞれ目標記したカードでカルタ大会を行いました。両手を頭の上に上げ、カードが読まれるのを待ちます。見慣れないカルタですが、カードが読まれると一斉に手が伸びます。各所で歓声があがり、「取ったぁ!」「くそ!」「残念!」といった声が聞かれます。その後、取ったカードの中からお気に入りの1枚を選び、これから実践可能な行動を考えました。「電気の無駄遣いをなくす」「学校にきた募金は逃さない」「募金で、恵まれない国に学校を作る」「用意してもらった食事は残さない」などたくさんの行動が書かれていました。学習意欲が旺盛な子どもたちは、全員が発表しまました。これはなかなかできないことですよ。
津久田タイム始動! 250515
子どもたちは、日々の生活の中で思いどおりにならないことにたくさん出会います。勉強のこと、遊びのこと、友達関係など、むしろ思い通りにならないことの方が多いのかもしれません。そんな時、どのように折り合いをつけるのかが、生きていく上で極めて大切です。子どもたちは、様々な体験をし、その中で多くの人と出会うことで折り合いのつけ方が身についていきます。その意味でも、津久田タイムは重要な教育活動だと考えます。 津久田タイム(毎月1回)では、全校の子どもを学年ごとに小グループに分け、一緒に活動します。毎回、鬼ごっこ、ドッジボール、ボーリング、陣取り、宝探しなど様々な遊びを楽しみます。6年生は、活動をスムーズに進めるためにリーダーとなり、企画・運営に当たります。もちろん活動終了後は、その振り返りを行います。本年度は、津久田タイムの班が運動会の団になります。
第1回のこの日は、チーム作りの一貫として、自己紹介を行いました。「ぼくは、1年生の〇〇です。好きな食べ物は◇◇です。よろしくお願いします。」と、順に自己紹介が進んでいきました。時間が余ったチームは、6年生がクイズを出題しました。考え込む子どもたち。残念ながら、「もうちょっとゆっくり丁寧に説明すれば、盛り上がるのにな」と思うこともありました。この日の6年生は、はっきり言ってリハーサル不足。口がもごもごする、声が小さい、過度に原稿を見ているなど、ちょっと頼りない感じがしました。次回に期待です。
6年生の中には、リーダー役の苦手な子もいますが、必ずリーダーになる仕組みです。下級生の面倒をみることで困ることもあります。そんな経験をする中で、多様な人とのかかわり方を学んでいきます。一方、下級生は、「ぼくも大きくなったら、津久田タイムのリーダーや運動会で団長になって……」と上級生の背中を見て、その動きを覚えていきます。
次回は、いよいよ工夫した遊びが登場します。
読み聞かせ開始! 250514
子どもたちが楽しみにしている読み聞かせが始まりました。ボランティアの皆様には、早朝からおいでいただきました。コロナ禍で苦肉の策として活用した実物投影機による読み聞かせが、今ではスタンダードとなりました。ほとんどの教室で、大型情報ボードにとっておきの絵本が映し出されていました。
1年生は、入学後はじめの読み聞かせです。子どもたちは、目を見開いて楽しんでいました。情報ボードには、絵本が大きく投影されていました。多くの子が絵本から目を離しません。お話の最後は、心温まるものでした。
2年生は、カラフルな紙芝居に担任も子どもたちもうっとりしていました。
いつも元気な3年生の教室では紙芝居が登場しました。赤を基調とした地にかわいい動物たちが次々に登場しました。子どもたちの反応をもとに、絶妙な間をとった語りに、思わず引き込まれました。
読書量が少なく、国語が苦手な子が多い4年生こそ、読み聞かせをしっかりと味わって欲しいです。教室をのぞくと、机をくっつけてぎっと縮まった隊形になっていました。講師の好みで情報ードなしでの直接の読み聞かせになりました。これはこれで、昔ながらの温かみがジワジワと出ていました。
5年生は、オープニングで頭の体操から始まりました。朝の時間にもかかわらず、子どもたちの頭はよく回転していました。メニューは、「ボクものがたり」(文: いもと ようこ、絵: いもと ようこ)、「くつやさんとおばけ」(作: いわさき さとこ)、「ん」(作: 長田 弘、絵: 山村 浩二)の豪華三本立て。教室を暗くして独特のムードを醸し出していました。
6年生は、釈迦国の王子として誕生したおしゃかさまを記した 紙芝居「おたんじょう」(脚本・絵: 諸橋精光)でした。教室は、読み聞かせをしっかりと楽しめる静謐な雰囲気が横溢していました。
どの学年でも、おもしろい場面では笑いが漏れ、不思議な場面では身を乗り出すなど、興味深そうに聞き入っていました。
願いは交通安全! 250513
渋川警察署、渋川市交通政策課、交通指導員、自転車指導員の皆様をお招きして交通安全教室が行われました。この日ばかりは、多くの子がマイ自転車を押しながら登校しました。自転車はなくとも、マイヘルメットを持参する子が多いのにも驚きました。始まる前には、自転車指導員さんに入念な点検をしていただきました。
1~3年は、横断歩道の歩き方、歩道のある道路とない道路の歩き方、信号の渡り方について学びます。最初に、10人程度のチームをつくり、3年生が先頭と後尾につきました。その後、各チームが学童から出て、JAの東を通り津久田の信号を西に進みました。交通指導員さんの前を通る子どもたちは、神妙な顔つきでした。西原の信号を手前に左折し、敷島堂の前に出て北に進み学校までもどってきました。どのチームも、安全に留意しながら整然と歩いていました。
楽しみにしていた自転車乗り方教室が始まりました。校庭には、交通安全教室用の信号機4つ設置されました。最初に、自転車指導員さんから自転車の乗り方、乗る前の点検、安全な乗り方と危険な乗り方、出発・停止・右折・左折の仕方等について指導していただきました。
点検のポイントは、「ぶたはしゃべる」です。
①前後のブレーキはきちんと効くか? ②タイヤに空気は入っているか?
③タイヤにキズやささったものはないか? ③ハンドルを上から見たときに曲がっていないか?
④(車体)サドルに座ったときに、両足が地面に着くか?ライトは点灯するか?反射器がこわれたり、汚れたりしていないか?
⑤音がちゃんと鳴るか?
お子さんの自転車は、TSマークが貼ることができるでしょうか。
これから公道に乗り出す4年生は、信号のある交差点にかかると緊張した面持ちでした。最初の数人は、信号で止まらずに行ってしまったり、道路から大きく外れたり、8の字クランクを逆走したり危険すぎる運転が続きました。「こんなの簡単だよ」と自信満々の表情が急激に変わりました。交通指導員さんの模範走行が理解できなかったという面も、少なからずあったと思います。でも、4年のみの2度目の走行では、失敗を活かして見違えるほど安定していました。
さすがに5・6年生の運転技術は、4年生のそれと比べて一日の長がありました。安全確認や走り出しの安定性などに大きな差が見られました。特に、4年の時は押していた子が、6年なってペダルをこげるようになっていたのには驚きました。でも、道路を横断する歩行者がいる時や駐車車両がある時など、あぶない場面がありました。
自転車指導員さんの指導講評は、「今日は、救急車が何台も出動したよ」「まだまだ道路で運転するには、危なっかしい子が多い。もっと練習が必要」という厳しいものでした。
目指せ!こんにゃく博士 250512
いつもお世話になっている農業名人の角田ご夫妻に、3年生がこんにゃくいもの育て方を教えてもらいました。こんにゃく芋の栽培は、他の野菜と比べるとやや難易度が高いとされています。特に気温や湿度、病害虫への対策が重要で、手間をかける必要があります。学校は、事前に草むしりと牛糞入れしかしていませんでした。黄金週間中に、角田さんが学級園に耕していただきました。
今回植えるのは、高品質な「みやままさり」の3年玉と生子(きご)です。最初に、全体を鋤で軽く耕し、さくを作りました。早速、「ぼく、おじいちゃん手伝ってるよ」という声が出ました。「じゃ、やってみるか」と大きな鋤を使います。すると好奇心旺盛な子どもたちから、「やりたい!やりたい!」という声があがりました。みるみるこんにゃくいもを植える準備が整います。
3年玉は、一定間隔に真っ直ぐ植えていきます。ここで、「まっすぐに植えるとくぼみに水が溜まって腐るので、斜めに植えるよ」というコツを教わりました。こんにゃくいもの赤ちゃん=生子は、千鳥に植えてきます。「赤ちゃんだから小さいね」「オタマジャクシみたい」と子どもたち。みんなで大量の生子を植えました。
今年の夏も暑そうですが、なんとか大きな芋ができますようにと願う子どもたちでした。
大きく育て!わたしの野菜 250511
生活科では、動物を飼ったり植物を育てたりする活動があります。2年生は、学校園やプランターで継続的に野菜を育てていきます。1回目は夏野菜を育てること。2回目は、秋冬野菜を育てることです。できた野菜を食べるだけではなく、成長の様子や変化に関心をもって働きかけ、野菜に合った育て方があることや成長していることに気付くとともに、野菜に親しみをもって大切にしようとすることができるようにしていきます。
先日は、アサガオを育てたプランターにミニトマトを植えました。子どもたちは、毎日一喜一憂しながら水やりをしてきました。
この日は、いつもお世話になっている角田夫妻を講師に、学級園に夏野菜を植えました。最初に、ミニトマトのわき芽を取り除きました。わき芽を放置してしまうと主枝の栄養分も奪ってしまい、充実した実が収穫できません。「いらない不要なわき芽をとると、甘くて美味しいミニトマトができるよ」とアドバイスで、子どもたちは一斉に動き出しました。「これですか?」「いっぱいあるよ」といった声が聞かれました。
続いて、大きな黒いマルチシートが登場。「ぼくに持たせて!」「こっちはわたし!」と奪い合いの様相を呈する中、学級園に敷いていきました。角田さんが一定間隔で穴を開けるのを見て、「やらせて!」という子もいました。そこへ化学肥料をまきました。
いよいよ苗を植えます。きれいに空いた穴に、子どもたちがキュウリやナスの苗を植えていきました。さらに、角田さんに持参していただいたパプリカもきれいに植えました。 子どもたちは、これから継続観察を続けていきます。
4年生、モロコシ山へ 250509
黄金週間明け、4年生がヒメギフチョウの観察会へ出かけました。残念ながら5月4日の観察会は、ヒメギフチョウに会えませんでした。人工ふ化の成果も出てくれるとありがたいのですが…。とにかく「今日は、ヒメギフチョウに出会うのでは…」という期待を抱いて学校を後にしました。
今回はいつもとは逆に、水場から頂上をめざし、キャンプ場に降ってきます。集合場所には、大平さん・長谷川さんが待っていました。子どもたちの期待も高まります。
講師の皆様には、歩きながらヒメギフチョウやモロコシ山の動植物について、丁寧に解説していただきました。例えば、カラマツ林と雑木林の違い、リスやネズミが食べたクルミのかけらなどを学びました。日頃から、昆虫や魚・両生類等に興味関心が旺盛な子どもたちは、目が生き生きとしています。「花が少ないです。」「ウスバサイシンが小さいかな」というお話もありました。
ウスバサイシンをみつけると、「あのエメラルドみたいなのあるかな」と、葉の裏でたまごの確認をしました。でも期待に反して、たまごは見つかりませんでした。肝心のヒメギフチョウも、舞っていませんでした。「どうしたのかね」「残念だね」という声も聞かれました。また、「ヒメギフチョウ、絶滅するんじゃないかな」と危惧する子もいました。 途中、昔の炭焼き跡や先輩たちがかいた看板を発見しました。去年、ミズナラの若木を植えたところには、鹿の進入を防ぐネットもたくさんありました。黒々とした鹿の糞も散見されました。
次は、5・6年も参加して教室で第2回学習会になります。本日の観察会で学習したことを中心に質疑応答を行います。
市内めぐりへGO! 250508
3年生が楽しみにしていた市内めぐりに出かけました。津久田地区の土地の様子を比べたり、学習した方位を意識したりしながらめぐります。
主なコースは次のようになります。
①りんご団地の様子→②伊香保温泉散策_石段街→③渋川総合公園展望台→④国道17号を車窓から見学_関東電化・日本カーリット等
→行幸田の様子→⑤渋川駅東側から歩道橋の散策→⑥白井宿散策
①学校から市役所までの道で、津久田地区と違いをあげました。「リンゴ団地と言うだけあって、リンゴ屋さんが多いね」と驚いてました。
②最近、TVで放映されることが多い伊香保。石段街では、学校の周りとずいぶん違っていました。ホテルのビルがいっぱいあり、石段がきれいでした。飲泉所では、次々に「苦ぁい!」「まずい!」と、その味に驚いていました。河鹿橋と伊香保神社・石段外で、パチリと記念撮影です。
③豊かな木々といろいろな競技施設があることを発見しました。見晴台では、子持山や目立つ建物を探しました。「景色がいいね」「津久田はどこかな?」「ぼくんち見えるかな?」
④では、ベイシアやヤマダ電機、ディーラーなど知っている商店を見つけては歓声があがりました。スカイテルメの周りは、平らな土地で麦畑がたくさんありました。
⑤では、駅前の建物や標識、乗り物を見ました。その後高架橋を歩いて、東口へ出ました。「貨物列車が見えるよ」「津久田駅より大きいね」「向こう側(東口)へ抜けられるかのかな?」
⑥では、白井宿の道の駅から中之町まで散策しました。ぐったりしている子も見られます。途中、せき(小川)や井戸・うだつなどを見つけました。「真ん中に川が流れているよ」「ベイシアやニトリが近いよ」といった声が聞かれました。
絶好の天気の下、とても楽しい市内めぐりになりました。
再現!腕が動く仕組み 250507
4年生「動物のからだのしくみ」では、自分の体に直接触れることで骨の位置や筋肉の存在を調べることを通して,人や他の動物の体には,体を支えたり体を動かしたりするときに使われる骨と筋肉があることや,骨と骨のつなぎ目には関節があり,様々なつくりと働きをしていることを学びます。
単元の導入では、腕の骨と筋肉の図をながめた後、チーム対抗の腕相撲大会を行いました。子どもたちは、腕相撲の大会をやったことがないので、最初から大興奮。早速、トーナメント表に名前を割り当てました。試合が始まると、身体の大きな子と意外にも細身の男子が健闘しています。自分より身体大きい女子をなぎ倒して、トーナメント表を勝ち進んでいきます。決勝は、下馬評通りの戦いとなりました。なかなかの熱戦で、手に汗握りました。
続いて、ストローと風船を使って腕のモデルを作りました。このモデルでは、ストローが骨、風船が筋肉になります。息を吹き込んで風船がふくらむのは筋肉が縮むことを表し、息を吹き込むのをやめて風船がしぼむのは筋肉がゆるむことを表しています。
最初に、2本の曲がるストローをセロハンテープでつなげました。次に、ストローをはさむようにして2個の風船をストローに接着剤て取り付け、セロハンテープで固定しましする。さらに、ストローの両端を適当な長さに切って、風船の口に短いストローを輪ゴムで取り付けました。最後に、風船の口に近いところを、セロハンテープで軽く固定して出来上がりです。このモデルは、ストローから息を吹き込むとビニル袋がふくらみ、ストローが曲がります。まるで腕を曲げて、力こぶができるように見えます。「見て見て!本当の腕みたいに筋肉が膨らんだよ」「ストローの先に手もつけよう」と大喜びでした。残念ながら、説明書をしっかり理解しなかった(丁寧に読まなかった)子は、なんちゃってのモデルになってしまいました。
響け!校歌 250502
はじめての音楽集会が行われました。子どもたちは、喜び勇んで体育館に整列しました。歌う前には、肩を上げ下ろしたり、腕や首を回したりといったウォーミングアップを行いました。歌うときには、①口をたてに大きく開ける、②目をぱっちり開け、眉を上げる、③ほっぺを目に近づける、④姿勢に気をつける(両足でしっかりと立ち、上半身はリラックス)などを確認しました。指揮者が手を挙げたときに、足を開いて歌う準備をします。もちろんステージの上には、校歌の歌詞が投影されていました。
先輩たちは滝のような声量で、しばしば聴き手を感動させていました。今年はどうでしょうか。がんばる学年もあって、なかなかの声量でした。「最初にしては、よく声が出ているね」と褒められました。
さらに、もっと声の響きがよくなるように、口の開け方を確認しました。本日のメインです。スクリーンには、「あ・い・う・え・お」の口の開き方が投影されました。よく見ると、教員が実際に発音している写真でした。親しみ深い写真に、子どもたちはぐっと惹きつけられたようです。写真を見ながら、一文字ずつ練習していきます。「指2本分が…」で、口の中に手を入れることもありました。この後、全校で歌ってみると、100人近い声が体育館の天井や壁に歌声がぶつかって響きました。最初よりも大きな声がシャープに響いてきました。歌い終わると、教員も子どもたちも満足そうでした。
体感!1立方メートル 250501
机を運んだ広いスペースでなにやら作業中なのは5年生。紙テープでつくった四角い枠にみんなで入っています。これはこれで立派な算数の勉強です。5年算数では、体積の学習をしています。この日は、縦、横、高さがメートルのように大きなものの体積を表すには一辺が1メートルの立方体を基にすればよいことを学びました。座学だけではすぐに忘れてしまうので、テープで形を作って、1立方メートル体感しました。
どのグループが効率よく質の高い活動ができるでしょうか。テープを持つ人、組み立てる人、測って切る人などの自分たちで必要な役割を決める必要があります。また、令和の時代では、級友との対話を通して考えを広げ、深めていくのがスタンダードです。多くグループが直線や直角を作るのに、床の板目を利用するのがよいことに気付きました。中には、キョロキョロして、自信のなさそうなグループも見られましたが…。床に1平方メートルの正方形を作るのは容易です。でも、縦に1メートルを4本取るのに一苦労です。そんな中、リーダーを中心に4本の柱が立ったグループが出ました。「やったよ~!」という歓声が聞こえてきました。早くできたグループは、1立方センチメートルの立方体を並べてみることにしました。「うわぁ!たくさん入るよ」「しっかり計算しようよ」と、学習のアクセルが踏まれました。
今年の津久田小が進めている「ワクワクする学習」の一端が垣間見られたと思いました。