涙の退任式 250326
いよいよ令和6年度、学校生活最後の日を迎えました。
修了式では、全校児童で校歌を歌いました。待っていたとばかり、張り切る低学年、歌詞を愛おしむ高学年。巣立っていった6年生の穴を埋め、心地よい歌声が体育館に響きました。
最初に、校長から各学年の代表児童に修了証が手渡されました。修了証を受け取る姿からは、子どもたちの確実な成長が見て取れました。子どもたちの頭の中にも、この1年間が走馬燈のように浮かんだことでしょう、各学年の代表が作文を読みました。
5年女子は、「4年の版画ではまちがえて目の線を切ってしまったけれど、今回は上手くいった。6年では、さらに上手に彫り上げたい」。ある学年の男子は、「お掃除は大変だけど、きれいになると気持ちがいい。持久走はもっと順位を上げていきたい。」と現在の課題を喝破していました。他の子どもたちは、1年間でがんばったこと・足りなかったこと、新学年での抱負等を的確に述べていました。校長は、「水をあげなくていい『キラキラの木』、こんなに大きく成長しました」「4月からもワクワク感いっぱいの学校生活にしていきましょう」と述べました。
修了式後は、生徒指導担当と教頭による春休みの過ごし方です。今回は、「休み中、ゲームや動画閲覧等にふけらないで!花丸の生活を!」という注意が印象的でした。休み中、子どもたちの自制心に任せるだけでなく、ご家庭でのメディアコントロールが極めて重要になります。ぜひ、ご協力をお願いいたします。
いよいよ、離・退任式です。子どもたちにとっては、青天の霹靂だったのでしょう。離・退任する教職員の紹介では、あちこちに子どもたちの驚きの表情が見られました。その後、児童会代表がお別れの言葉を述べました。内容は、「4月、サクラが満開のころ、先生方に、津久田小学校でお会いすることは、もうできません。廊下や教室で、あの優しい笑顔に会えなくなることを思うと、とてもさみしく、悲しい気持ちになります。それでも私たちは、先生方から学んだ、数々の思い出を忘れず、新しい学年、新しいクラスでがんばりますから、どうか安心してください。」というものでした。さらに、児童の代表が心を込めて鉢花を渡しました。涙ながら別れの挨拶をする教職員に、大粒の涙を流す子は数知れずといった雰囲気になりました。最後は、全員で「さよなら友よ」を歌いました。
式が終わると、離・退任する教職員は盛大な拍手の中、子どもたちが作った花道を名残惜しそうにゆっくりと通っていきました。
ザ・プレゼンテーションデー 250325
総合的な学習の時間では、長い時間をかけて探究してきた成果をプレゼンテーションで、外部に問う場面が多くなっています。プレゼンテーションは、①情報を読み取り、整理する力、②論理的思考力、③相手の立場で考える力が伸びていくと言われています。2月の学習参観では、4年生が保護者の皆様の前でプレゼンテーションを行いました。この日は、3年生~6年生が1学年下の子たちへ向けたプレゼンテーションを行いました。4月からの予告編といったところでしょうか。まさに、ザ・プレゼンテーションデーとなりました。
4年生は半年間、様々な体験を通して福祉について考えてきました。車椅子、手話、盲導犬、高齢者の生活、そしてバリアフリーという考え方…。学習のまとめとして、グループでGoogle スライドを駆使して3年生に発表しました。明るい画面にする、クイズを入れる、車椅子などの体験コーナーをいれるなどの工夫が新鮮でした。盲導犬の発表では、会場からいくつもの質問が出ました。やはり質問の数が多いほど、反響があったプレゼンテーションではないでしょうか。3年生も臆せずに質問したり感想を述べたりしていました。プレゼンが終わると一斉に手が挙がります。「うっ!」と、4年生が答えに詰まる場面もありました。
5年生は、総合的な学習の時間で積み上げてきたSDG'sの成果を問いました。子どもたちは、書籍やネットの情報によってエコを意識した電気の使用法、水の使用法、フードロスの削減などの現状や改善策などをまとめました。これを受けて、自分ができる改善策を実践します。ここが総合的な学習の時間で極めて大切なところです。この一連の過程を、5年生は個人で行っていきます。もちろんプレゼンテーションも、自分一人です。フードロスでは、ご飯の残りを定量的に調べた子や余剰のリンゴを炊飯器でおやつに買えた子がいました。かなり多くの施設を回って募金箱の存在意義を調べた子もいました。
地域は、子ども、保護者、地域の人たちがともに生活する舞台です。そこには、その地域独自のよさがある。例えば、地域の歴史や古くからの建物、旧跡、宝物等の文物であったり、伝承、伝説、行事等の文化であったり、夢をもち自分の理想の実現に向けて生き生きと生きている人そのものであったりします。6年生は地域素材を生かした「津久田再発見」を行ってきました。これは、自分が住む津久田地区の観光、グルメ等の地域のよさを調べて保護者や地域の人に紹介したり、「少子高齢化」「過疎化」に伴う地域の課題をとらえたり、「これからのまちづくり」に向けて自分たちにできることを考え、試みたりしようとしています。多くのグループが直接・間接的に取材を敢行しました。市役所都市政策課の皆様には、沼尾川親水公園の活性化について質問しました。クラブの後には、津久田人形伝承員委員会の皆様に、次世代へ伝承する上での課題について質問しました。この日の6年生は、その学習成果を下級生だけでなく、協力者にも問うのです。6年生のプレゼンテーションは、インタビューを含む取材や豊富な実践に裏打ちされているだけに、充実した発表になりました。プレゼンの準備や発表する姿勢にも卓越したものが見られました。会場の津久田人形伝承員委員会の皆様の姿も見られます。津久田人形について調べたグループは、12月に行われた学習会の写真を紙芝居化して発表しました。演目の義太夫節も分かりやすく訳すなど、意欲的な挑戦になりました。
3年教室には、能動的な2年生がズラリと並んでいました。この日、3年生は2年生へ向けて1年間実践してきたことを発表しました。赤城町めぐり、津久田人形学習会、こんなど、たのしかった思い出が鮮明な写真と共に蘇ります。さらに、自作のかるたを2年生に紹介すると、いくつかのグループに分かれてかるた大会に移行していきました。このかるたは、総合的な学習の時間に学習会や実地の取材を通して作成されました。まさに、靴底を減らし、汗を流して作り上げた逸品と言えます。子どもたちは手を頭に乗せ緊張しながら、札が読まれるのを待ちます。代表に札を読まれると、激しい戦いが出現します。ものすごい勢いで歓喜の声、悔しがる声があがります。中には、3年生の目の前に、勢いよく腕を伸ばす2年生もいました。
ドキュメント!卒業の日 250324
令和6年度卒業式が行われ、18名の子どもたちが津久田小学校を巣立っていきました。津久田小では、ぱりっとした中学校の制服で参列します。児童玄関に入ってくる卒業生は、いつもより大人びて見えます。「制服似合ってるね」と声をかけると、「そうですか」と照れる子もいました。中には、やや大きめの袴のような制服や体育館シューズを身に付けている子、いわゆる制服に着られている子も見られました。
この日、1年生~2年生は、1時間で下校です。今日は、6年生を祝うために登校したとも言えます。ですから、短い時間ながら、卒業生と触れ合う機会をもました。1年生は、今まで育ててきたパンジーを式場入口に飾り、教室で6年生一人ひとりに堂々としたメッセージを送りました。「◇◇さん、通学班ではありがとう。中学校でもがんばってください。」「△△くん、運動会の徒競走はとても速かったよ。これからも運動がんばってね。」などなど。2年生は、式にふさわしい胸花を手渡しました。
卒業式は厳粛な雰囲気で始まりました。心配された右足を出す際は右足を、左足を出す際は左手を出す歩き方(江戸自体のナンバ)をする子は、ほとんどいませんでした。これで最後となる校歌は、今までないような滝のような歌声が会場を覆いました。
卒業証書授与では、一人ひとりが大きな声で返事をして、しっかりした動作で卒業証書を受け取っていました。その後、一人ひとりが、中学校でがんばりたいことを述べました。「中学校では、部活と勉強の両立に努め…」「思い出に残る…」が多かったです。中には、現時点での将来就きたい職業や実現したい夢を述べた子も。ここが、会場の皆様にとって最大のシャッターチャンスでした。
校長式辞では、卒業生の1年間のがんばりが枚挙にいとまがないほど取り上げられました。続いて、「どこの学校へ行っても校歌を大切にしよう」「人生は100年の夏休み、いつもワクワク感を大切にしよう」「周囲の人に感謝する心を持とう」といったメッセージを送りました。PTA会長様は、子どもたちが入学してから今日まで成長してきた驚きや喜びについて切々と述べ、中学校へ進む子どもたちへエールを送っていただきました。
いよいよ卒業式の華、在校生と卒業生がメッセージをかわす「別れの言葉」になりました。まずは、初めての参加で怖いもの知らずの3年生から。花いっぱいにした植栽活動や津久田タイム、絵画展について触れました。ステージまでシャープな声を届ける4年生。お世話になった委員会やクラブについて述べました。3・4年生に負けられない5年生は、6年生からしっかりバトンを受け継ぐと宣言しました。いずれの学年も、短いながら卒業生の憧れと敬意が含まれていました。最後の仕上げとして、「大空がむかえる朝」をしっとりと歌いきりました。主役の6年生は、一人ひとりが複数回、ちょっと長めの言葉を述べます。滝のような声量を出すため、やや上を向いて言葉を述べるのですが、声の反作用で後ろへ押されるようでした。会場の皆様の頭の中には、お子さんの活躍が走馬燈のように駆け巡ったことでしょう。時間をかけて練習したメランコリックな「遙かなる旅路へ」も感動を呼びました。
卒業式終了後は、卒業生が動画で、お父さんお母さんに感謝の言葉を贈りました。スクリーンの前には、カメラやビデオカメラ・携帯を構えるお父さんお母さんが集まりました。実際に目の前にしては言えない、じんわりと感動の言葉のオンパレードでした。
最後の学活終了後、保護者の皆様と教職員が作った花道の中を、卒業生はゆっくりと歩いていきました。
GO!GO!おもちゃショー 250323
3年生は、初めての理科で電気・磁石・ゴム・風・音・光などについて学んできました。おもちゃ作りは、「この1年間で学習した知識・技能を使おう」という呼びかけで始まりました。電気と磁石など二つ以上の学習を取り入れるグループもありました。全体的な傾向として、磁石やゴムを使ったおもちゃを作る子が多かったです。この日は、自慢のおもちゃで、「おもちゃショー」が開かれました。
まず、男子3人組の相撲ゲームは、土俵の下で磁石を動かすと力士がぶつかり合って熱い戦いを行います。割りばしに磁石を付けて土俵の下に潜り込ませていました。ゲームのルールも分かりやすく、人気を集めました。ただ、土俵が大きく、なかなか勝負がつかないでした。
女子4人組の竿に付けた磁石で魚を釣るゲームは、デコレーションもなかなか凝った仕上がりになりました。クリップを付けた魚の種類の豊富さ、ビーズや貝殻を貼り付けたケースと、完成度が抜群です。また、ゲームのルールもしっかり練り上げていました。おもちゃショーでも、一際人が集まっていました。
当初、ダンボールで作った大きな舟を作るという構想は、頓挫しました。そこで急遽、大きな板を使った的当てゲームにつくりかえました。太めのゴムでパックを飛ばし、的に当てる本格的なものでした。
磁石で駒をゴールまで動かす迷路を一人で作った女子もいました。台紙の上に磁石を貼った駒を置き、台紙の下の磁石で操ります。駒を自分の好きなキャラクターにしたり、駒が通る道の太さや障害物を工夫したりしておもしろくしていました。
ダンボールでボーリングを表現した男子二人組は、ゴムの力を利用してビー玉を発射します。ピンはストローを使っていました。いかにも楽しそうなゲームに仕上がっています。パックがピンに当たるとしっかり倒れるので、やってみたいという子が行列を作りました。
縁日の様々な遊びを表現したのは、女子二人組です。ゴムの力を利用した射的、磁石を使った魚釣り、謎の盆踊りと、バリエーションの豊かさが魅力です。時間がかかりすぎて、完成に至りませんでした。さすがの仕掛けで、おもちゃショーでは人気を呼んでいました。
キックベースで真剣勝負! 250321
キックベースボールは、ホームサークル上に置いたボールを蹴り、アウトになるまでに到達したベースの数によって得点を競うゲームです。野球を足で行うものと考えましょう。20分休みや昼休み、1年生があの大谷グローブを借りる子が多く、野球について興味関心が高まっているようです。そんな子たちですから、友達と励まし合ってみんなで楽しく運動を行うことができると信じています。
この日、校庭南では、1年生が2チームに分かれてキックベースボールをしていました。野球のように四角形ではなく、三角形のコートです。要所要所には、カラーコーンが並んでいます。職員室にいても、元気な声が聞こえてきます。
攻撃するチームと守備するチームに分かれて熱戦が行われているところへお邪魔しました。男の子のピッチャーがボールを転がします。すると、攻撃チームが強烈なキック!ボールは子どものたちの間を抜け、遠くまで転がっていきました。ちょっとボールに対する反応が鈍いようです。「すごい!遠くまでいったよ」「ホームラン!」「やられたぁ!」と歓声があがりました。蹴った子は、ものすごいスピードで二塁に到達しました。続の選手のピッチャー直撃のボールは処理しきれず、二塁ランナーがホームを踏みました。続いて、ぼてぼてのボールも一塁に投げられず、内野安打といった塩梅です。アウトになるのはキックがフライになる(特別ルール)か、直撃ボールをキャッチしたときです。この後、守備のチームのエラーもあり、次々に得点が入りました。女の子も、いい当たりが続きました。なんとかチェンジになりました。
攻守交代!すると、「よっしゃ〜!いくぞ〜!」という声があがりました。こちらのチームも、失点を取り返すように蹴りたいところですが…。焦れば焦れるほど、守備陣の前に蹴ってしまいます。
後半になるにつれて、相手がいない所に蹴ることや素早くアウトにするためにみんなで動くことができるよう工夫していました。
ほっこりタイムはいかが? 250320
卒業前のほっこりする時間として、6年生がティーパーティーを行いました。5年生に引き続いて、お団子を作って食べます。使用するのは上新粉です。和菓子作りに欠かせない粉といえば、白玉粉と上新粉。白玉粉の原料はもち米ですが、上新粉の原料はわたしたちが普段ご飯として食べているうるち米です。白玉粉がやわらかくなめらかなのに対し、上新粉は粘り気が少なくコシと歯応えがあるのが特徴で、柏餅やお団子などによく使われます。ただ水分を保つのが難しく、かたくなりやすいのが特徴です。
子どもたちは、喜び勇んでお団子作りに臨みました。家庭科の時間に培ってきた「ゆでる」「沸かす」「盛り付ける」などの学習を活かし、安全に気を付けて、段取りよく調理を進めていきました。
上新粉に水を少しずつ加えて耳たぶぐらいの固さにこねます。自分の耳たぶを触って、「これくらいかな?」「少しやわらかすぎたかも…」と柔らかさを確かめていました。水の分量を間違えたり、こねるのに手間取ったりしたようですが、もちもちのおいしい団子ができました。丸めて真ん中をへこまし、沸騰したお湯でゆでました。並行して、みたらし、あん、きなこを調整しました。3階では、遠くまでおいしそうな匂いが漂っていました。
「早くできないかなぁ」「おいしいかな?」とやや不安な子もいました。そのうち底の方にあった団子が浮かび上がってきました。2分ほど待ったら、穴じゃくしですくいあげました。みたらし、あん、きなこをトッピングして出来上がりです。
お茶は、それぞれ持参したティーバッグにお湯を入れました。「お茶に合うかな?」という一抹の杞憂がありましたが…。「もちもちして、おいしい」「形がみんなちがうね」「家でも作ろうかな」「みたらしが甘すぎた」という声が聞かれました。出来たてを、みんなでおいしくいただきました。
無類のあんこ好きは、皿の底まであんこをぬぐっていました。あまったきな粉を最後まで食べていた子もいました。
それゆけ!新通学班 250319
先日行った通学班会議では、4月からの通学班のメンバー、集合時間・集合場所、班長・副班長などが決まりました。4月からは、津久田2区でいくつかの通学班の統廃合が行われました。また、通学路が大きく変わる通学班もあります。6年生が抜けると、4年生が班長になる通学班もありました。
この日は、4月からの新しい班で集団下校を行いました。校庭に集合したときには、班長が最前列、副班長が最後尾に整列しました。6年生は一歩後ろに引いていました。前方では班長が呼び寄せられ、PTA会費で購入した時計が配布されていました。集合時刻の確認に使えると思います。昨年度の熊鈴に続いての購入になりました。
明後日からも、5年生の班長を中心にまとまって登校する姿が見られます。6年生は、お目付役として最後尾を歩きます。新しく班長になった4年生は、「まかしといて下さい。新入生を安全に連れていきますよ」と、その心意気を聞かせてくれました。頼もしいですね。また、これから各班の班長が、新入生のお宅に通学班についての手紙を届けることになっています。
6年生からのプレゼント 250318
6年生からのうれしいプレゼントが続きます。送る会では、キレのあるダンスやフラッグの動きとももに思い出のある曲を披露しました。最後は、6年生からメッセージとともに手縫いのぞうきんのプレゼント。ステージからぞうきんをもった6年生が降りてきました。それぞれ、学年の先頭の子にぞうきんを手渡しました。このぞうきんは、一人ひとりが心を込めて手縫いしたものです。裁縫が苦手な子も、時間をかけて縫い上げました。
ここ最近は、6年生が家庭科室を占拠していました。子どもたちは、ボックスティッシュのカバーを作成していたのです。お世話になった先生方にプレゼントするようです。カバーの生地は、先生の個性に合わせ選びました。理科の先生には、宇宙のような柄でした。
まず、表地と裏地を中表に合わせまわりを縫います。次に、返し口から表に返し返し口を縫い閉じます。(好みでまわりにステッチを入れます。)さらに、三角に折り2か所糸で縫い止める。最後に、ボタンを縫い付けて完成です。
放課後の職員室には、お世話になった先生方に、感謝の手紙とともにティッシュケースを贈呈する子どもたちの姿がありました。多くの先生が、「とても個性的なデザインを選んだね」「きれいにできたね」「みんなのメッセージが入っていてうれしいよ」と感激していました。ある男子は、「中学でも、がんばってね」と声をかけられて、照れることしきりでした。